マイコプラズマ肺炎の特徴とは?
そもそもマイコプラズマって何?入院するの?
マイコプラズマとは、「マイコプラズマニューモニエ」という、一般的なウイルスとはちょっと違う病原体のことを言います。気管支炎や肺炎などの呼吸器系が炎症を起こし、咳が長引き、呼吸がしずらくなります。
マイコプラズマは子供に多く感染する病気ですが、大人にも感染する場合があります。かなり長い期間咳が続いたりするので、子供を看病する方は注意しなければなりません。
発症する年齢は5~14歳と言われていますが、うちの息子のように3歳でも感染し肺炎になることもあります。入院する場合はもっと重症化し、他の合併症を引き起こした場合に入院して治療するようです。肺炎程度であれば、有効な抗生物質があるので、自宅で薬を服用して治すことがほとんどのようですね!
流行する時期は特に決まっておらず、1年中発症する可能性がありますが、冬に発症する率が少しだけ高いようです。
ちなみに、感染してから2~3週間ほど潜伏期間があるようなので、どこで感染したのか分からないのも怖いですね。子供がマイコプラズマになってしまい、看病して忘れたころに自身も発症するケースもあります。
マイコプラズマはRSウイルスなどの風邪とよく似ているため、最初は気づかないことが多いです。咳ばかり目立つような風邪が続くとマイコプラズマを疑い、病院で検査されて初めて発覚することが多いです。
ここで肺炎も疑われる場合は、胸部X線にて肺に影がないかどうかをみます。私の息子も喉の粘膜から採取した細胞と胸部X線でマイコプラズマと肺炎の有無を確認しました。
ちなみに最近のマイコプラズマは、一般的に処方される抗生物質では効かないものが出てきています。そういったマイコプラズマは耐菌性のあるものとされ、違う抗菌薬を処方されます。
マイコプラズマの感染源は?登園や通学はいつから?
マイコプラズマの感染源は、飛沫感染や接触感染があります。咳をした息を吸い込んだり、食べ物の共有など、感染経路はたくさんあります。
普段から手洗いうがいをしなければあっという間に感染してしまいます。一般的には風邪予防と一緒なので、咳をしている人にはマスク着用を促します。
ちなみに、マイコプラズマに予防接種はないので、普段から風邪予防に努めることで感染をできるだけ予防することができます。
- 人の多い所にはいかない
- マスクを着用する
- 手洗いとうがいを徹底する
- アルコール消毒は有効
- 食べ物や飲み物をシェアしない
中でもアルコール消毒は効果的だそうで、持ち歩ける消毒アイテムを持っていると予防効果が期待できます。
園や学校への登校ですが、地域によりますが私の地域では、「熱が下がってから1日以上平熱であること。咳がそれほど強くない事。食事がとれること」というような感じです。
要するに、「平熱が1日以上で元気があれば登園可能ですよ」という事ですね!
マイコプラズマの症状は?
マイコプラズマの症状は最初は風邪と変わりないです。
- 喉が赤い(痛み)
- 寒気やだるさ
- 頭痛
- 筋肉痛
- 発熱
- 乾いた咳から痰のある咳
咳が目立つのがマイコプラズマの特徴なので、ずっと咳ばかり続くな~と思ったらマイコプラズマを疑いましょう。
ちなみに、最初は鼻水などの軽い風邪症状ですが、3日ほどで咳が目立つようになってきます。乾いた咳から徐々に痰の絡んだ咳になり、少し辛そうな咳になります。
マイコプラズマは自然治癒する場合もありますが、一般的に処方される抗生物質では効かないので、ひどくなる人は肺炎になったりします。肺炎までなってしまうと、ひどい咳や呼吸が早くぜーぜーしてしまうので、そこで初めて普通の風邪と違うと感じる人もいます。
基本的には、最初は普通の風邪と変わりないので咳や熱が長引く、呼吸がおかしいと感じたら、マイコプラズマや重症化して肺炎になっているかもしれないと疑いましょう。
マイコプラズマ肺炎!熱が下がるまで全12日の記録
1日目~風邪症状が出る
ここからは実際に3歳の息子がマイコプラズマ肺炎になった時の話になります!初めて肺炎になってしまいましたが、やはり「普通の風邪と違う」と感じたことがありましたので、そのあたりを中心にお話ししたいと思います。
まず1~3日目までは、いたって普通の風邪と変わりありませんでした。
1日目ですが、前日に園で運動会がありその後は親戚とBBQをしたので、その疲れもあって風邪をひいてしまったのかなと思いました。
2・3日目~夜に熱が出た
登園する日だったので、いつ「熱があります」と電話が来るかとヒヤヒヤしましたが、通常通りのお迎えで安心。したのもつかの間。夕食を終えたころには発熱。子供は高熱が出やすいと言いますが、2日目では38度程度で39度までは出ませんでした。
まぁ明日あたり39度後半出てもしかたないかな~くらいで座薬を確認しつつ2日目終了。症状は1日目と変わらず食欲が少し落ちているかな程度でした。
3日目も同様こちらも想定内と言ったところでしょうか。2日目に引き続き38度程度の熱。比較的元気はありますが、食欲はあまりなく熱もなんだか上がりきっていないというような感じでした。
うちのちびっ子は一度風邪をひくと39度~40度は当たり前のように出していたので、38度程度で収まるので、この頃から「なんだか変な風邪だな~」と思っていました。
まぁここまでは特にひどい咳もしていなかったので、軽い風邪っぽいから早めに仕事に行けるかも~!と内心喜んでいました。
4日目~熱が収まり始めるも咳が出る
4日目。朝起きるとなんと熱が微熱まで下がりました!「ヤッター」今日は無理でも明日には保育園に行けるぞ~!と喜んでいました。
今日1日ずっと微熱で高くても37.7度。その他は37度前半を維持。でも何だか熱の出方がおかしい。普通の風邪は一旦熱が出て収まると風邪の症状も収まるはずなのに、今回は微熱がちょろちょろと続き、なんだか”乾いた咳”が出始めてきた…風邪の症状は咳と熱のみ。
5日目~微熱が続き咳もやや酷くなる
5日目も相変わらず微熱。咳も収まるどころか強くなっていくばかり。乾いた咳から徐々に痰の絡んだ咳に変わっていきました。
そして食欲も戻らず、数口食べるだけで後は食べなくなりました。いつもはご飯が食べられなくてもアイスやチョコは喜んで食べていたのに。
アイスやチョコ、ヨーグルトやゼリープリンもダメ!要するにすべての食欲がなくなっていたんです。病院からもらった薬も、以前はヨーグルトやアイスに混ぜ込んで食べさせていましたが、それが通用しないのがちょっとしんどかったです。
6日目~熱が上がり吐くように。
6日目、週初めに熱が出たので、そこから風邪が収まっていくかと思いきや、なんと6日目にして熱が上がり始めました(笑)38度に逆戻り。
この日は金曜日で、この日を逃すと3連休をはさむので病院で薬をもらいに行きました。変な咳と熱が続いたのでね。この日は先生も首をかしげていましたが、とりあえず抗生物質と痰が切れる薬、気管を広げるお薬をもらい帰宅しました。
ここ何日かごはんをまともに食べていなかったので、熱が上がったのも体力がないのかなと思い、何とか1口でも多く食べさせようと息子の口に運んでいましたが…
咳が強くなり1回の咳でかなりせき込むので、無理に食べさせようとすると吐いてしまうようになったんです。薬も同様で、無理に飲ませようとすると吐いてしまっていました。
1時間半かけて何とか薬を飲ませたのに、全部吐かれてしまうので精神的に参っていました。仕事にも行きたかったですし、ちゃんと薬を飲まない息子にいら立ちを覚えることも…
7日目~熱が40度まで上がり呼吸が早くなる
7日目。熱はどんどん上がりついに40度まで。病院からもらった薬を頼りに何とかしのいでいましたが、食欲はなくぐったり。38度まで熱が下がると少し元気になりますが、基本的に熱が高いので疲れ気味でした。
あるのは保育園ではやっている「溶連菌・手足口病・アデノウイルス・ヘルパンギーナ」といったよくある病気。まぁ、このどれかだろうとしか考えていませんでした。
8・9日目~依然変わらず高熱40度
この2日はあまり変わらず平行線という感じで、熱は38~40度を行ったり来たり。呼吸は早く、寝るとゼーゼーとイビキのような痰が絡んだような変な寝息が聞こえていました。
呼吸がしづらいようで、夜中にぐずることも多かったです。痰が絡んだ咳や熱で体力が奪われるので機嫌もやや悪かったように思います。
食欲は相変わらず少なく、食べられるものを主食・主菜関係なく与えるようにしていました。熱が高く、何度も吐くので脱水症状だけは避けたかったので、水分だけはたくさん与えていました。
10日目~やっとマイコプラズマの検査へ
3連休明けで待ちわびていたかのように再度病院へ連れていきました。車からおりた息子は歩いたり走ったりするものの、どこかよろけたりしているので、確実に体力は落ち体が辛かったのだと思われます。
病院へ到着し、熱は37度後半でしたが、咳がひどくあまり変わりない感じでした。病院へ行くと先生も何かを察したのか、「少し検査してみましょうか」とのこと。
唐突に言われたので、「もしかして何か悪い病気なのかな…」と不安になりましたが、「マイコプラズマ肺炎って知っていますか?」と。ハッとしたように謎が解けた感覚でした。
肺炎と聞いたので高熱もひどく長引く咳も何だか納得しました。そして検査の結果、「うっすら陽性」うっすらってなんだよ(笑)と思いましたが、原因が分かったのですぐにマイコプラズマを滅菌させる抗生物質を処方してもらいました。
家についてさっそく飲ませました。味見しましたがこれがものすごく苦い…チョコアイスに混ぜ込みましたが普通に食べてるのがおかしいくらいすごく苦かったです。でも完食してくれたのでこれでなんとか良くなることを願いました。
11日目~熱が下がり始めた!
11日目~朝起きてさっそく熱を測ると37.1度まで下がってる!ここ最近で一番良い!咳と呼吸はいまだ変わりありませんが、熱だけでも引き始めたのは良い兆候でした!
でもマイコプラズマを退治するための抗生物質ですが、粉薬だと大人でも嫌なくらい苦いんです。案の定、2回目の薬は受け付けてくれませんでした。
最後の1包を無理やり飲ませてみましたが、全部吐いてしまったので薬が効くかどうか心配でした。熱こそは下がったものの、咳と呼吸は全然良くなっている気配がなかったので、初めての肺炎に手を焼いていました。
マイコプラズマ肺炎12日以降~
12日以降は、2~3日ほど微熱が続きましたが、咳と呼吸は徐々に良くなっていきました。12日経ってやっと快方へと向かっていったのです。
本当に少しづつ回復していった感じですね。ちなみに、体重は1㎏落ちてしまいました。たった1㎏ですが、もともとスマートな体型だったのでお風呂上りはあばら骨が目立ちます。19日経った今、やっと元の食事量に戻ってきました。
これから体重を戻していくことになりますね。マイコプラズマ肺炎は最初はただの風邪かもしれませんが、私の息子のように3歳の幼児でも感染し肺炎にまでなってしまいます。
看病している私でも毎日ハラハラしていましたので、親の心労もかなりのものです。ちなみに、娘も同時期に咳が続く風を引いていましたので、おそらくマイコプラズマに感染していたのだと思われます。
娘の場合は自力で自然治癒したので、肺炎にまでなりませんでしたがただの風邪だとおもってあまり放置するのは良くないというのが今回の肺炎でわかりました。皆さんも、いつもと違う気がすると思ったら、病院を変えて相談してみても良いかもしれませんね!
まとめ
今回はマイコプラズマ肺炎になってしまった息子についてご紹介しました。12日間にわたって観察した部分を記したので、実際の記録は皆さんの参考になるかと思います。
今回私が感じた普通の風邪とちょっと違うなと感じた部分がこちら。
- 呼吸が荒く咳がひどい
- 40度前後の高熱が4~5日続いた
- 熱と咳以外の風邪症状はほとんどない
- 症状が数日たっても回復しない
特に呼吸が荒いのは他の風邪では見られない症状ですよね。熱だけだと手足口病でもありえることなので判断しにくいですが、呼吸と咳、熱だけ異変がある場合は肺炎を考えても良いかもしれません。
もちろん、自分で肺炎だと決めつけるのではなく、地域で肺炎になりそうな病気が流行っていないかどうか確認する。肺炎と症状が似ている場合はお医者さんに「肺炎ではないか」どうかを聞いてみるなど、対策をしましょう。