子供が風邪を引きやすい理由
大人に比べて免疫が弱い
もともと、子供が風邪を引きやすい原因のひとつに、大人に比べて免疫力が弱いということが挙げられます。子供は「風邪を引いた」という風邪に対する経験値が少ないため、あらゆる感染症の免疫がないのです。
要するに、今の大人も子供のころにはたくさんの風邪を引いていたはずです。子供のころの風邪を引いた経験から、体の中に風邪に対する免疫がついて子供のころほど風邪を引かなくなったという訳なんです。
だから、「うちの子体が弱いのかな?」というよりは、ある程度風邪を引きやすいというのは正常の反応だということです。しかし、よく食べ、よく眠り、正しい風邪予防をした子は風邪が悪化しにくいことがあります。
子供の風邪は大人より免疫力が低い事と、体の中でウイルスに対する免疫を作るという点から、それほど気に病むものではありません。
むしろたくさん風邪を引いた子の方が小学校に入ってから「風邪知らず」で元気に遊びまわるものです。子供の風邪はある程度は仕方のないものだと割り切って、風邪を悪化させないためにも正しい予防法と免疫力アップに努めましょう!
保育園・幼稚園で感染してくるケースが多い
こちらも子供が風邪を引きやすい原因のひとつですが、保育園や幼稚園などの集団生活を始めた途端に体調を壊しやすくなる事が多いです。
集団行動なので飛沫感染や接触感染などが自宅保育よりも格段に上がります。私の子供たちも保育園に通い始めてからまだ半年ですが、一体どれだけ風邪や流行り病に感染したか分からないくらい保育園をたくさん休んでいます。
1回の風邪や流行り病で2週間くらい保育園に行けないという事態が半年で2回もありました。やっぱり保育園や幼稚園だと病気の蔓延も多いです。
保育園や幼稚園に限らず、施設のキッズルームや公園といった人の出入りが多い場所は、同様に様々な病原菌が存在しています。
食べムラできちんと栄養を摂れていない
こちらも子供に多いですね。食べムラや好き嫌いが多くて偏食の子はバランスよく食べる子に比べて少し免疫力に違いが出ます。他の方のブログでも、きちんとした栄養バランスのある食事で風邪を予防するというような内容ものを何件も見ました。
これは大人も子供も同じで、バランスの良い食事で体の基礎を作ることが大切のようです。また、別記事でも書きましたが腸内環境が良くなると免疫力UPに繋がります。
これは子供にも言えることで、朝の食事からご飯であれば納豆や味噌汁を食べたり、パンであればヨーグルトを食べるなどバランスよく食べることで食事から免疫力をUPさせることができます。
朝・昼・晩しっかりと栄養のあるものを食べさせて、体の中から風邪を予防するようにしましょう。
遊びすぎによる体力の低下をウイルスは逃さない
ウイルスはそもそも空気中やおもちゃに付着しているなど様々なところに潜んでいます。要するに子供の鼻の中や喉などの粘膜に付着する機会が多いという事ですね。
ある程度免疫がついてきた子供達でも、疲れている事を忘れてつい遊びすぎてしまうと、その瞬間をウイルスは逃しません。
疲れていたり、十分な休息が取れないと気づかないうちに体の体力がなくなっていき、免疫力は下がっていきます。そうすると、「待ってました!!」のごとく、ウイルスが徐々に増加していき、結果的に風邪を引いてしまうという事態に…
なのでまだ自分の体を管理できない子供のうちは、親が適度に休憩や休息を入れてあげるようにしないとなりません。
これも子供が楽しければ良いのかもしれませんが、私の経験上、そういったハードな遊びをした数日後に鼻水を垂らしている事が多いです(笑)
例えば、公園などで飲み物やおやつの時間を設けて、休憩させながら遊ばせると喉も潤うので良いのかもしれませんね。まだ言葉をうまく伝えられない時期の子は特に親が率先して休憩をさせてあげないといけません。
子供の風邪!間違った&正しい風邪対策!
寒い時期の「厚着」によって風邪を引き起こす?
この時期ようやく寒くなってくる頃ですが、親になるとお腹や足元を冷やさないように厚着する人がいますよね?
私も秋や冬になると徐々に厚着をしていきますが、これを同じように子供にしてしまうとかえって逆に風邪を引きやすくなる場合もあるんです。
これはちょっとびっくりしましたが、子供って親が思っている以上に運動量が激しいんですよ。座ったり立ったり走ったり…ただでさえ子供は汗をかきやすい体質なのに、厚着と運動量が合わさって余計に汗をかきやすくなってしまうんです。
そして汗で濡れた肌着を着たままにしていると、その肌着のおかげで「冷え」を感じやすくなり風邪を引きおこしやすくなってしまいます。
大人でも夏に濡れた服を着ていると風邪を引きますよね?それと一緒で冬に厚着をさせると汗をかいてしまい、結果的に親の間違った判断によって風邪を引いてしまうという事態に見舞われます。
ある程度お腹や足が冷えないようにしたら、あとは割と薄着でも大丈夫です。上着などで調節できるように工夫してあげましょう。
必ずしも薬を服用させるべきではない!
よく風邪を引くとすぐに薬を飲ませる方がいますが、必ずしも薬を服用させた方が良いのかというとそうではないんです。
そもそも、風邪薬は風邪のウイルスを殺すものではありません。風邪の症状がキツイ時に『緩和』させるものなんです。なので、基本的にはその人の免疫力でなんとか退治します。
たとえば、鼻水は菌を出そうとして起こる現象ですが、これを薬を使って止めてしまうと『鼻づまり』を引き起こして寝にくくなってしまったり、逆に鼻かぜが長引いたりしてしまいます。
ご飯が食べられない、寝られないという場合に限り、薬を使って症状を緩和させることで体力が回復し、ウイルスを除去する力がついてくるという訳なんです。
なのでやたらめったら薬を乱用するのはかえって風邪が長引く原因になるので、体が辛そうだなと思ったら使ってあげるようにしましょう。
熱がでても風邪を引いても慌てることなく、よく観察して必要な時に薬を服用しましょうね。
ウイルスは乾燥が好物!湿度を40~60%に保つ!
ウイルスは乾燥が大好物です!乾燥した場所で増殖するという性質を持っています。なので、秋や冬に乾燥してくると風邪を引きやすくなるのはこのためです。
だんだん朝起きた時に口の中が乾燥しているなと思ったら、加湿器をつけるなどで工夫しましょう。加湿器が用意できないときは、夜に洗濯物を干すなどで湿度を40~60%に保つようにしましょう。
きちんとした加湿器だと加湿調整が可能なので、湿度計付きのものを選ぶと良いですよ!
喉の乾燥もNG!子供におすすめの飲料水!
ウイルスは乾燥が好物と言いましたが、喉の乾燥もウイルスは好みます。長時間水分を取らないで遊んでいるとウイルスはここぞとばかりに増殖してしまいます。
そこでおすすめなのが『麦茶』!麦にはミネラルが含まれているうえに、カフェインが入っていないので子供が飲んでも安心です。
『はちみつレモン』も非常におすすめです。はちみつとレモンには疲労回復効果があるだけでなく、レモンのクエン酸とはちみつの殺菌作用により風邪予防に役立ちます。
また、寒い時や就寝前にホットはちみつレモンを作ることで体を温める効果も期待できますよ♪
~材料~
容器、レモン数個、レモンが浸かるだけのはちみつ
~作り方~
- レモンを熱湯で30秒ほど殺菌する
- レモンを薄めにスライス
- 容器にレモンはちみつを入れる
- 2日ほどで冷蔵庫に保管して完成!
ものすごく簡単ですね!そのままレモンを食べても良いですし、お湯に溶いて飲んでも良いですね♪
子供用マスクは様々な面で風邪予防に有効!
風邪の菌をばらまかないようにするため、保菌者がマスクをすることは常識ですが、風邪を予防するためにマスクをつかう事も実は大切になってきます。
なお、鼻の横に隙間があったり、顎が出ていたり、サイズが合わないマスクを使うと効果は薄いので、きちんとしたマスクの着用が重要になります。
参照元サイト:Hugkum
保育園や幼稚園時だと、その顔のサイズに合ったマスクが売られていますので、できれば立体マスクをつかうとより高い効果が期待できます。
このサイズの合った正しいマスクを着用することで、飛沫感染や接触感染を防ぐことができます。指しゃぶりを防止して、ばい菌を口腔内にいれるのを防ぐことにもつながります!
子供はなんでも口に入れたがりますし、色々なものを触った手で鼻をほじったり口を触ったりするので、大人より菌が体内に入りやすいんです。それを防止するためにも正しいマスクの着用は必須です!
子供の免疫力アップ法!
しっかり休養させる!質の良い睡眠をさせてあげる!
子供は大人よりも運動量が多く、元気そうに見えても体力がなくなるまで遊びつくしてしまいます。そのため、遊びにいった日はなるべく早めに就寝させたり、体を締め付けないパジャマを選んであげるなど、質の良い睡眠ができるようにしてあげると良いです。
しっかりと休養できないまま、次の日の園や学校で無理をするとあっという間に風邪をひいてしまいます。疲れた体を休めるためには寝るのが手っ取り早いです。
早めの就寝でゆっくり寝かせたあとの朝食は、フルーツをつけてあげたり先ほど言ったはちみつレモンを飲ませてあげるなど工夫してあげましょう!
食事にはコレを!おすすめの食材
免疫力を高めるためには、腸内の善玉菌を増やしてあげることがとても大切です。免疫細胞の約7割が腸に存在しているので、便秘なんてもってのほかです!
腸内環境を整えることが免疫力をUPさせることに繋がります。ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品、オリゴ糖や食物繊維の豊富なものは腸内環境を整えるのに最高です!
また、たんぱく質も免疫細胞活性化させるのにうってつけです。ビタミン類、ミネラル類、コレステロールも免疫力強化に必要な栄養素になります。
豚肉、牛肉、鶏肉、野菜、フルーツ、発酵食品などバランスよくとるようにしましょう。
野菜嫌いの子でも、ハンバーグの中に入れたり、味噌汁の中に入れたり、逆に生野菜が好きだったりと、その子によって好きな食感が違います。あきらめないでたくさんの食感でチャレンジしてあげましょう!
ちなみにうちの子は、パサついた胸肉は食べられなくてもプリッとして鶏もも肉だったら食べられるという感じです。また、気分によって食べられたり食べられなかったりするので、なるべく多くの人と食事を一緒にしたほうが食べる意欲がわいて食べられる場合もあります。
食に関しては、子供はコロコロと好みを変えます。嫌いなものでもしばらく食べさせないと急に食べられるようになっている場合もありますので、あきらめないでたくさんの食事をとらせてあげましょう!
子供のストレスを緩和してあげることも大切!
以外にも、日常生活の中で子供はたくさんのストレスを感じています。保育園や幼稚園でのおもちゃの取り合い、コミュニケーション、親のいない寂しさなど、言わないだけで結構ストレスを感じているのです。
園から帰ってきてから急にわがままになるのもこのせいかもしれませんね。構って欲しくてわざと駄々をこねているのかもしれません。
大人は仕事でストレスを感じるかもしれませんが、子供も日中ストレスを感じています。家に帰ってきてからのわがままに耐えかねて怒ってしまうと、子供のストレスを発散する場所がなくなってしまうので、なるべく甘えてきたらかまってあげるようにしましょう!
このストレスですが、風邪とどのようにかかわっているのかと言うと…ストレスを感じることで自律神経のバランスが崩れるんです。
その結果、腸内環境が悪くなってしまう事も。さきほど腸内環境に免疫力が約7割関わっていると話しましたが、腸内環境が悪くなるとこの免疫力が落ちていくということになりますね。
子供が決まった時間に「お腹が痛い」と言う場合は、何か嫌なことがあってストレスを感じているのかもしれません。今日あった事を話したり、日常からストレスを感じていないか親が感じ取ってあげることも重要になります。
偏った予防法ではなく様々な予防法を継続すること!
最後に、偏った予防法では風邪を防ぐことはできません。偏った風邪予防とは、例えばマスクを着用するけど、うがいや手洗いはしない。たくさんのご飯を食べさせるけど生活リズムはバラバラなど。
今回話した予防法1つだけ実践しても、風邪予防としては効果は薄すぎます。最初から全部試すのも大変かもしれませんが、たくさんの予防法を実践することでより高い風邪予防を期待できます。
食事や睡眠を十分とらせているのに、夜寝る時に部屋が乾燥していてそこから風邪のウイルスが入ってしまった。これだとせっかく美味しいご飯を毎日作っているのに残念過ぎますよね(笑)。
子供が風邪を引くのは悪い事ではありませんが、その後の悪化するかどうかは免疫力で決まってくる部分もあります。普段から免疫力をあげるように上手に子育てしていきましょうね!
まとめ
今回は、子供に多い風邪についての記事をまとめてみました。子供が風邪を引くのは決して悪い事ではありません。むしろ子供のうちにたくさん風邪を引いた方が、丈夫な大人になるようです。
ポイントは、子供が風邪を引いても悪化させないように免疫力を高めておく、風邪を引くことが多い子は風邪予防を実践して頻度を減らせるよう努力してみる。
こんな感じですね。いくら風邪を引くのは悪くないとはいえ、仕事をしている人やシングルマザーの方はなるべく風邪を引いてほしくないのが本音ですよね。
なので今回は私の子も含め風邪を良く引いてしまう子には何が違うのかをまとめてみました。様々な観点からいろいろな情報を探してきたので、参考にしていただければと思います♪